「自分を許す」いうラストの重み
いやもう、最終回の御上先生、泣くしかないやろ。
あのラストシーン、まるで優しい風が吹いてくるみたいやった。
特に印象的やったんは、御上（中村倫也）が最後に呟いた
「ほんまはずっと、怖かったんやと思うねん」ってセリフ。
あれ、多分やけど、自分が人を救う立場でありながら、
自分自身の闇と向き合う勇気がなかったってことなんやと思う。
診療所に訪れた遺族が、
「あなたが悪いんやない。でも、許せへんのや」
って涙ながらに語る場面。あのシーン、胸にグサッと刺さった人、多いやろ？
結局、他人を救うには、自分も許さなあかんってことやねん。
御上がラストで、誰にも聞こえんくらい小さな声で
「よう頑張ったやん」て自分に言うた（ような顔してた）ん、
あれがすべてやったと思う。
夜明けの空の色、涙でよう見えへんかったけど、
あれはきっと再生の色やったんちゃうかな。
渡会先生の「あなたを赦したい」がエグい破壊力
ほんでな、忘れたらアカンのが渡会先生（黒木華）や。
最終回、2人が診療所のベンチで静かに並ぶシーン。
言葉少なかったけど、心の声はダダ漏れやったやん。
渡会先生が
「私はあなたを赦したい。赦すことで、私も前に進めるから」
って言うたとき、御上は何も返されへんかった。
たぶんあの時、御上の心ん中では
「そんなこと言われる資格、俺にはない」って思ってたんやろな。
でも渡会先生のまなざしは、恋愛とかじゃなくて、
人間として包み込むような優しさに満ちてた。あれ、ズルいわ。泣くって。
SNSでも「渡会先生」「赦したい」がトレンド入りしてて、
「彼女の言葉に救われた」って声がめっちゃ多かった。
御上先生って、派手な展開は少ないけど、
心の奥を静かに揺らしてくれるドラマやった。
最終回は、その集大成。渡会先生の一言、それがすべてやったと思う。
中村倫也の「静」の芝居が刺さるワケ
ほんまにさ、中村倫也の演技力、あれヤバない？
最終回、ほとんど叫んだり泣き叫んだりするシーンはなかったけど、
「静かに語る芝居」って、こんなに心に響くんやなって思った。
特に、ラストシーンの診療所を出るあの無言の後ろ姿。
背中が語っとったよな。
「ここで俺はやれることやった。でも、もう進まなあかん」
って、背中が言うてた（ように見えた）。
BGMも最小限、照明もナチュラル。
せやからこそ、表情の微妙な揺れがズドンと胸にくる。
御上ってキャラ、激しい感情を見せへん分、
“抑えた感情の熱”が逆に強烈やった。
俳優・中村倫也の「引き」の芝居、堪能できた最終回やったな。
まさに、“背中で語る”ってこういうことやと感じたわ。
優しい終わり方がくれた「生きる許し」
ラストに死ぬ人もおらんし、大事件もなかった。
それやのに、こんなに心が震える最終回ってある？って感じ。
「赦し」と「再生」。
御上も渡会も、それぞれの傷を背負いながら前を向く。
朝の光の中、子どもたちの笑い声とともに日常が続いていく。
人生って、痛みと一緒に進むもんやねんな…って、そっと教えてくれたラストやった。
Twitterでも
「今年一番泣いたドラマ」
「自分のことも許してみよかなって思えた」
って感想が飛び交ってたのも納得や。
御上先生、静かで優しい名作。
最後まで観てほんまによかったわ。
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