プラン?ドラマ?そんなもん要らん。ただ進めばええねん。
『ざつ旅 -That’s Journey-』第2話、控えめに言って最高やった。
東京駅から始まって、
松島、そして富山へと、日本をぶっ飛ばすような大移動。
けど、そこに一切のドラマティックな演出はない。
行くだけ。
見るだけ。
歩くだけ。
ほんまにそれだけ。
普通のアニメなら、ここで
「素敵な出会い!」とか「ハプニング発生!」とか、
無理やり盛り上げてくるところやけど──
『ざつ旅』はそんなもん一切ない。
この潔さ、めっっっちゃ好き。
むしろ、
「なにも起きないこと」がご褒美なんよな。
なにも起きんから、心がザワザワせぇへん。
なにも起きんから、静かに呼吸できる。
その心地よさに、ただただ溺れた30分間やったわ。
松島の景色に魂持ってかれた
松島のシーン、あれヤバない??
日本三景とか言われても、実際現地行ったことない勢としては、
「へぇ〜景色きれいなんやろな〜」くらいのテンションやったんよ。
それがアニメ見て、秒速で
「松島行くしかないやろ!!」
ってなった。
海の色、空の奥行き、
ゆるく揺れる小さな島々、
すべてがふわっと繋がってるこの感じ。
しかも、ただリアルなだけじゃない。
ちゃんと”旅の記憶”みたいなフィルターがかかってる。
鮮明やのに、どこかぼやっと温かい。
あの絶妙な絵作り、マジで神やった。
鈴ヶ森さんが、海を見ながらぼーっとしてる姿。
あれ、完全にこっちの心もシンクロしたわ。
何か大事なことに気づくわけでもない、
でも「ここに来てよかったな」って思う、あの感じ。
いや、マジで好き。
語彙力溶けるくらい好き。
富山──何も起きない贅沢
松島の次に向かったのは、富山。
でもここでも、
べつに観光地らしい観光をするわけでもない。
黒部ダムにも行かへん。
ただ、日本海を目指して、まったり歩くだけ。
これがまた、最高に良かった。
特別な景色を見せようとか、
テンション上げようとか、
そんな押しつけが一切ない。
ただ、道を歩く。
空気を吸う。
海の気配を感じる。
それだけで、心がめちゃくちゃ満たされていく。
旅って、別に常にテンションMAXで走り回らんでもええんよな。
静かに呼吸するだけで、
ちゃんとそこに”行った意味”はある。
それをまるごと肯定してくれるこのアニメ、
控えめに言って、神やろ。
「きときと二人旅」──新鮮さと、蓮沼ちゃんとの時間
ちなみに今回のサブタイトル、
**「きときと二人旅」**ってついてたけど──
これな、「きときと」って富山弁で
「新鮮!」って意味らしいねん。
つまりこの旅は、
場所も、空気も、感じることも、
全部が“きときと”な体験やったってこと。
ほんで、富山では、
蓮沼ちゃんと一緒に旅する展開に。
これがまた、めちゃくちゃ良かった!
鈴ヶ森さんと蓮沼ちゃん、
ちゃんと仲良く絡んでたし、
一緒に日本海を目指してまったり歩いたり、
ちょっと変わったレトロなバス?に乗ったり、
すごい自然体な二人旅やった。
観光っていうより、
ただ散歩してるみたいな空気感。
けど、それがめっちゃ心地よかった。
派手なイベントなんかなくても、
隣に誰かがいて、
同じ景色を共有するだけで、
旅はこんなにも温かくなるんやなって思ったわ。
“きときと二人旅”っていうタイトル、
ほんま絶妙すぎる。
背景美術がガチすぎて頭抱えた
あと、これだけは言わせて。
背景作画、エグすぎる!!!
今回も背景が劇場版クオリティ!
鈴ヶ森さんの部屋のクオリティと観光地のクオリティ
背景にギャップありすぎやろ!
松島の水面のきらめき、
富山の道沿いの光と影、
空気感の立体感、
ぜんぶが丁寧すぎて、
ただ画面を見てるだけで心がデトックスされた。
しかも、過剰にリアル寄りじゃないねん。
ちょっとだけデフォルメ効いてて、
「記憶の中の旅」っぽい温度感に仕上がってる。
これな、
わかってるスタッフが作ってるアニメや。
マジで頭抱えた。
尊い。
なにも起きないから、こころが満たされた
ざつ旅第2話を見終わったとき、
普通のアニメみたいに「うおおお!」って盛り上がるんやなくて、
ただ、静かに、深呼吸してた。
「ああ、こういう旅、したいな」
って、自然に思えた。
派手な展開もない。
涙を誘う演出もない。
それでも、確実に心に何かを置いていったこの30分。
今みたいに情報とノイズだらけの時代に、
こんなに優しく、
こんなに自由な旅を描いてくれる作品があること自体、
奇跡やと思う。
次回もきっと、何も起きへん。
でもそれが、最高に楽しみや。
鈴ヶ森さん、蓮沼ちゃん、
きときとの旅、また見せてな。
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