「夢を叶えたはずの教え子が、助けてって言うてきたら、あんたならどうする?」
元教師・赤山(桐谷健太)が直面したのは、夢のその先で潰れかけている教え子・瑠生の姿やった。
瑠生が夢見た未来は、想像してたものとまったく違う地獄やった。
教え子の「夢」は、誰のためのもんやったんやろな?
第3話に登場した交野瑠生(曽田陵介)は、かつて赤山が教えた生徒。
「世界で活躍する商社マンになる」って、希望に満ちた顔で語ってた少年が――今や、ブラック企業に搾取される側になってる。
彼が働いていたのは、高齢者に「資産運用」を持ちかけ、無理なアパート建設をさせる、悪質な商法を行う会社。
営業成績を上げるために、笑顔で人を傷つけなきゃいけない現場。
良心と成果主義の狭間で潰れかけた瑠生は、とうとう赤山に助けを求めた。
「努力して掴んだ未来が、誰かを不幸にするだけやった」
それは、夢を諦めたっていうより、夢に裏切られた瞬間やったと思う。
本来、“夢”って、自分のためであっても、
少なくとも誰かを不幸にするためのものじゃないはずやのにな。
赤山の“ヒーローらしさ”は、拳を振り上げることじゃない
このドラマ、タイトルに「ヒーロー」ってついてるけど、
赤山は誰かをバッタバッタと倒していくスーパーマンとは違う。
彼がやってるのは、
「見捨てない」っていう小さな抵抗だけ。
でも、それが一番むずかしいことやと思う。
教師時代に「世界で戦える大人になれ」と背中を押した責任を、
赤山は逃げずに背負ってる。
いまの社会、何かあっても
「それはお前の自己責任やろ」
「頑張りが足りんだけや」
って切り捨てる大人ばっかりや。
そんな中で、「俺が信じた子を、俺が救う」って腹くくった赤山の姿は、
不器用で、カッコ悪くて、でも一番カッコええ。
小さなチームが動き始めた
若王子(宮世琉弥)と氷室(長濱ねる)も、少しずつ変わり始めた。
最初は、赤山のことを「暑苦しい中年」としか見てなかった二人。
でも、彼の本気に触れてから、
「この人についていったら、なにか変わるかもしれへん」
そんな小さな希望を抱き始めてる。
若王子が「一緒にやります」と一言だけ添えたシーン、めちゃくちゃ熱かったよな。
氷室も、クールぶってるけど、目の奥にほんまの覚悟が灯り始めてる。
正直、赤山一人では到底無理な相手でも、
チームで動けば、何かを変えられるかもしれん――そんな予感がした回やった。
SNSでも共感の声爆増中:「これ、リアルすぎてつらい」
放送後、SNSにはリアルな声があふれてた。
- 新卒で似たような目にあった
- 頑張った先がこれって、マジで地獄やん
- 赤山先生みたいな人、ほんまに必要や
特に20代後半〜30代前半、社会の壁にぶつかってきた世代にはドンピシャに刺さってた。
「自分も、ああやって誰かに助けを求めたかった」
そんな想いをこっそり吐き出すツイートも多かった。
夢を信じること。
信じた後に、現実に折られたとき、どうするか。
このテーマは、たぶん今の時代の若者にとってめちゃくちゃリアルや。
まとめ:これは“ヒーローごっこ”じゃない。現実と戦う物語や
第3話を見て改めて思った。
このドラマには、わかりやすいヒーローアクションもなければ、爽快な勧善懲悪もない。
でも、潰れかけた誰かに「俺は見てるぞ」って言ってあげられる大人を、ちゃんと描いてる。
理想を見たぶん、現実に打ちのめされる。
でも、それでも人を信じたい、守りたいって思う。
そんな泥臭くて、不器用で、真っ直ぐな気持ち。
それこそが、ほんまもんのヒーローなんやろな。
第4話では、赤山たちがさらに企業の闇に踏み込んでいく。
一筋縄じゃいかん相手やろうけど、
この小さなチームの一歩が、世界を少しでもマシにすることを願わずにはいられへん。
来週、また赤山たちがどうもがくのか、しっかり見届けようや。
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