タムラファーム「タムラシードル」〜りんごの泡が疲れをほどいてくれる
ついに迎えた『先生のおとりよせ』最終話。
この物語がずっと大切にしてきた「食べる時間の尊さ」を、静かに、でもしっかり伝えてくれるラストやったな。
今回登場したのは、青森県産のりんごを100%使用したシードル「タムラシードル」。
差し入れしたのは、中田みるく(北村有起哉)。彼が静かにボトルを開けて、一口飲んだあとの表情がたまらんかった。
「…しゅわ…これ、ほんまにりんごか?」
炭酸がしゅわしゅわっと弾ける音と一緒に、画面からりんごの香りまで漂ってきそうな演出。
その“香りの演技”がまた良かったんよな。
このタムラシードル、ただの果実酒とちゃう。
砂糖も香料も加えず、りんご本来の風味と発酵だけで仕上げた自然派の一本。
アルコール度数は3〜4%と控えめで、普段お酒を飲まへん人でも気軽に楽しめるやさしさも魅力や。
口に含んだ瞬間に、青森の風土が育んだりんごの甘みとキリッとした酸味が、心までスカッと洗ってくれるような感じ。
中田も「これは…りんごのご褒美やな…」って言うてたけど、ほんまにそれ。
SNSでも「自然な甘さで飲みやすい!」「昼間にこれ開けると最高」って絶賛されとるのも納得やわ。
それにボトルデザインもシンプルでスタイリッシュ。
ちょっといい手土産や、お祝いの乾杯にもぴったりな一本やねん。
冷蔵庫に一本しのばせとくだけで、「今日は頑張ったし開けるか〜」って、ちょっと心の余白ができる気がする。
榎村の“じんわり鍋”「八戸せんべい汁」〜しみしみが、沁みる
もうひとつの主役は、榎村(向井理)が用意した**「八戸せんべい汁セット」**。
これまた青森を代表する郷土料理で、関西人からするとちょっと馴染みがないかもしれへんけど、食べたらわかる、優しさと奥行きが詰まった鍋料理や。
せんべいと聞くとパリッパリを想像するけど、せんべい汁の“南部せんべい”は煮込む専用。
スープで炊いたらもっちもちになるんよ。
比内地鶏をベースにした醤油スープに、鶏肉、野菜、きのこがたっぷり入ってて、
あっさりしてるのにコクがあって、身体の芯からあったまる。
榎村が「…スープが染みてるな」って静かに呟いたシーン、
めっちゃ地味やけど、あれ、彼の心情を物語ってたと思うわ。
言葉にせずとも、「今、これが必要やったんや」って伝わってくる表情やった。
そして中田も「これ、ちょっと泣きそうになる味やな…」とぽつり。
せんべいのモチモチ感とスープのじんわり感、最終話にふさわしい“しみる味”やったな。
ちなみにせんべい汁はアレンジもできて、鶏のかわりに豚バラでも、
味噌仕立てにしてもおいしいし、〆にうどん足すのもアリ。
素朴なんやけど、家庭のぬくもりがギュッと詰まってる鍋やと思うわ。
まとめ:ラストは“優しさ”で締め。心と体、両方にしみる最終話
『先生のおとりよせ』のラストは、これまでの華やかなごちそうと違って、
素朴やけど深く沁みる“やさしさのごはん”で締めくくられたのがほんまによかった。
タムラシードル:
自然のりんごの力だけで作られた、微炭酸のご褒美シードル。
低アルコールで飲みやすく、香り高くてどんな食事とも合う。
心がスッと軽くなるような、“気持ちをほどく一本”。
八戸せんべい汁:
もっちり南部せんべいとあっさりスープの最強コンビ。
派手さはないけど、食べるたびにじわっと温もりが広がる。
忙しい日々に、「ああ、これでよかったんや」って思える味。
誰かと一緒に食べるのもええけど、
一人でゆっくり噛み締めながら食べるのもまたええ。
食べものって、味だけやなくて、空気とか気持ちとか、全部含めて“記憶”になるんやなって、改めて思わされた最終回やった。
冷蔵庫にシードルを一本、
冷凍庫にせんべい汁のセットをストックしておく。
それだけで、なんでもない日がちょっと特別になるかもしれへん。
『先生のおとりよせ』、ほんまにええドラマやったわ。
またふたりの食卓を、静かにのぞきたくなるなぁ。
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