【ディアマイベイビー】あらすじ|スター街道に見せかけた”底なしの罠”
芸能事務所の敏腕マネージャー・吉川恵子(松下由樹)は、
過去の裏切りで深く傷つきながら、新人俳優・森山拓人(野村康太)と出会う。
「この子だけは私が守らなきゃ」
その想いは、やがて常識を超えた執着へと変わっていく。
最初は手厚いサポート。
仕事に口を出し、生活にも介入し、徐々に彼の交友関係を遮断していく。
まるで、世界に自分と拓人だけを残すかのように。
「一緒に住もう」
――優しく差し出されたその言葉が、彼の未来を根こそぎ奪い去る呪文だった。
これは、成功を夢見る少年が、”愛”の名を借りた地獄に落ちていく物語だ。
【SNSでも騒然】話題になった”狂気の名シーン”まとめ
睡眠薬で眠らせた拓人を撮影|第2話
ワインに睡眠薬を混ぜ、無防備に眠る拓人を撮影する恵子。
「バブちゃん、可愛いね」
その声は、母性にも似た柔らかさを帯びている。
でも、行為そのものは完全に狂気。
SNSでは「これは完全にサイコホラー」「優しさの仮面を被った支配」と戦慄する声が続出。
ドラマの枠を超えて、リアルに気持ち悪さが伝わってくる異常シーンやった。
観てるこっちが、呼吸浅くなるレベル。
衣装に仕込んだ待ち針|第2話
共演者・美羽に近づく拓人を見て、
嫉妬に駆られた恵子は、美羽の衣装にわざと待ち針を仕込む。
笑顔で近寄り、親切なふりをして、静かにダメージを与える。
それが恵子のやり方。
直接手を下さず、第三者に罪を押し付けるところも、
まさに「心理ホラー」の醍醐味。
SNSでも「待ち針シーンで一気にホラー化した」「これ完全に歪んだ愛」ってドン引きの声が多数あがった。
母親との取っ組み合い|第3話
母親(山口紗弥加)と恵子が激しく取っ組み合う場面。
言葉じゃなく、体でぶつかる激しさに、空気が一変する。
しかも、母親の「返して!」という叫びに対して、
恵子は一歩も引かない。
「彼は私の子」と言わんばかりに、執念だけで押し返す。
ここで初めて、視聴者は確信する。
恵子の中では、もはや拓人は仕事でもなくタレントでもなく、所有物なんだと。
人間関係を壊してでも手に入れたい。
その執着心こそが、最大のホラー。
【筆者感想】これは”精神をじわじわ侵す”タイプの心理ホラー
最初は「芸能界サクセス+ちょっと闇モノ」くらいの気持ちで見始めた。
でも、回を追うごとにじわじわくる違和感。
優しすぎる恵子、親切すぎる恵子。
その裏にある支配欲と孤独に気づいたとき、鳥肌が止まらんくなった。
一番怖いのは、恵子本人が悪意を自覚してないこと。
「守ってる」「愛してる」
その純粋さが、無自覚のまま他人を壊していく。
睡眠薬シーンも、「一緒に住もう」も、
全部が”やさしい言葉”に包まれてる。
だからこそ、逃げ場がない。
こっちの精神までじわじわ侵食されていく感覚がたまらんかった。
ホラーって音やビジュアルで驚かせるんやなくて、
「気づいたら壊されてた」って絶望感を描けると、こんなにも怖くなるんやなって、改めて実感した。
【まとめ】『ディアマイベイビー』は愛の皮をかぶった”静かな地獄”
『ディアマイベイビー』に登場するモンスターは、
牙も爪もない。
優しさと愛情という仮面をかぶった、最も怖い存在。
拓人の自由も、人間関係も、人生も、
すべてをじわじわと飲み込んでいく。
このドラマは、
「誰かに愛されること」すら怖くなるタイプのサイコホラーや。
松下由樹の怪演は圧巻。
野村康太の無垢な存在感が、その狂気を何倍にも引き立てている。
ホラー好き、サイコサスペンス好き、
「愛されることが怖い」と感じたことがある人には、
心の底からオススメしたい。
本当に胃がキリキリする。
それでも次の回が気になって仕方ない。
そんな「静かな地獄」がここにはある。
今後、さらなる地獄の展開をを楽しみにしておこう。
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