和多屋別荘が作った“生きた街”の秘密
「旅館って、泊まるためのもんやろ」
そんな固定観念、ここに来たらマジで吹き飛ぶ。佐賀・嬉野温泉にある老舗旅館、和多屋別荘。
この場所がいま、めちゃくちゃオモロいことになってる。かつては二万坪に広がる超巨大旅館。
でも、観光ブームが落ち着いて、コロナが直撃して、
気づいたら「栄光の記憶だけ」が残っとった。……終わった。誰もがそう思った。
けど、和多屋別荘はそこで踏ん張らへんかった。
伝統守って滅びるくらいなら、
伝統ごとぶっ壊して、生まれ変わる道を選んだんや。今ここには、書店があって、茶屋があって、香水ラボがあって、
「泊まる」だけじゃない、“生きるための場所”ができとる。ぐっ!ジョブ(TVQ九州放送)でも思わず特集された、そのヤバい挑戦。
ちょっと、覗いてみよか。
和多屋別荘とは|かつての王者、転落と再生
昔の和多屋別荘って、まじでバケモン旅館やったらしい。
二万坪。
嬉野温泉のど真ん中に、ドーンと構えて、
庭園は歩くだけで疲れるレベルのスケール。
地元民にとっても「あそこ泊まる=勝ち組」みたいな存在。
でもな、
時代はあっさり裏切った。
観光客は減り、若い世代は温泉地に魅力を感じなくなり、
トドメにコロナ。
人気だったあの場所が、あっけなく”過去”になっていった。
誰もが「しゃあないわな」って顔してた。
でも、和多屋は違った。
「このまま腐るぐらいなら、自分たちで生まれ変わる」って。
そう決めた瞬間から、全てが動き出した。
「泊まる」だけじゃない!和多屋別荘の革命的プロジェクト
和多屋別荘がやったのは、
「旅館をどう守るか」やない。
「旅館っていうジャンルそのものをぶち壊す」ことやった。
まず、カフェ。
「副島園 茶寮」っていう、地元の嬉野茶使ったガチのお茶カフェを作った。
これが観光地あるあるの”適当カフェ”じゃなく、ガチで美味い。雰囲気もエグい。
さらに、書店「BOOKS&TEA三服」。
ただの本屋ちゃうで。
珈琲もお茶も飲める、静かな異空間。時間の流れがおかしい。
極めつけは、香り作り体験「Yohaku Lab」。
“香水作り”って、え?ってなるやん?
でも、やってみたら、旅の思い出が香りになるって超エモい体験やった。
ここ、もう完全に「泊まる」って概念からはみ出してる。
嬉野茶・肥前吉田焼とガチ連携|地域文化のブースター役
和多屋別荘のエグいところは、
自分たちだけでイノベーションして満足せんかったとこや。
地元資源も巻き込んだ。
嬉野茶? 肥前吉田焼?
普通やったら「お土産コーナー」で並べて終わりやろ。
ちゃうねん。
ここのプロジェクトは、ガチで地元の職人と組んで、
体験型コンテンツに仕立ててきた。
嬉野茶を楽しむティーツーリズム。
地元作家と作るアートワークショップ。
ただ”地域色出しました”じゃない。
本気で地域を文化に育てる場所になっとる。
これ、普通の旅館じゃ絶対できんやつ。
ぐっ!ジョブ特集も納得|地方ビジネスの生存戦略
こんな異常進化を、
ぐっ!ジョブ(TVQ)が見逃すわけない。
番組で紹介されとったのは、
単なる施設リニューアルとかそんなレベルじゃない。
- 「旅館の殻を壊して小さな街に変えた」
- 「泊まる以外の経済圏を作った」
- 「地元資源と一緒に育っていく拠点になった」
地方の旅館が、生き残るためにここまでやるんかよってレベル。
まさに、生存戦略そのものやった。
たぶん、
このくらい非常識になれんかったら、
どんな老舗も生き残られへん時代なんやろな。
【まとめ】泊まるためだけじゃ、もう足りない。
和多屋別荘に行くって、
もう「泊まるため」ちゃうねん。
生きる。
働く。
遊ぶ。
五感をリセットする。
旅館やけど、旅館ちゃう。
街でもないけど、街みたいや。
この場所は、
「生きる場所を作り直す」っていう、
ちょっと狂った挑戦の現場やった。
次、嬉野に行くなら。
ただ泊まりに行くんじゃなくて、
この”小さな街”の住人になるつもりで、行こや。
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