シリーズ中盤『炎の王国』が“ひどい”と言われる理由とは?
『ジュラシックワールド/炎の王国』って、公開当時はめちゃ期待されとったんやけど、
実は「ひどい」って評価も多かったんよな。
でも、それって単なる酷評やなくて、
シリーズ全体の流れやキャラの心情が絡んでるからこそ、ちゃんと語る価値があると思うんや。
序盤は激アツ展開!けど…
舞台はイスラ・ヌブラル島。火山噴火で恐竜たちが絶滅の危機にさらされる。
クレアは「DPG」って恐竜保護団体を立ち上げて、オーウェンを引っ張り出して救出作戦へ。
この序盤の展開、手汗かくレベルで熱い!
ブルーの再登場も感動モンやし、
ヴェロキラプトルの賢さと愛着に泣きそうになった人、多いやろ?
倫理観どこいった?オークション展開に違和感
けど問題はそこからや。
助けた恐竜たちは結局、ロックウッド邸に集められてオークションにかけられるんよ。
この展開、「え、マジで?」「島に放置された方がマシちゃうん…?」
ってSNSでツッコミ殺到してたやん。
倫理観ぶっ飛びすぎやねん。
黒い殺戮マシーン・インドラプトルの違和感
そこに現れるのが、人間が生み出した新たな恐怖、
ハイブリッド恐竜・インドラプトル。
見た目は黒いヴェロキラプトルに近くて、狡猾で残酷。
正直、シリーズでいちばんホラー色が強い存在やった。
「こんなんもう兵器やん!」って思った人、多いやろ。
恐竜の魅力というより、SFホラー感が前面に出すぎて、
**「こういうのは求めてなかった」**って声が出るのも無理ない。
そしてラスト、メイジーの“決断”が物議を呼ぶ
この映画の評価が分かれた一番の理由はラストや。
クローン少女・メイジーが恐竜たちを解放するって展開。
彼女自身が「創られた命」やから、気持ちは分かる。
でもな、「え? じゃあこれで人間社会どうなるん?」って
誰もがツッコミたくなったはず。
しかもそのシーンのブルー、めっちゃ切ない目をしてるんよ…。
恐竜でここまで感情移入させてくるの、ズルいって。
恐竜たちが“かわいそう”になる描写の数々
今回の恐竜たち、ただ暴れる存在やなくて、
「哀しみ」や「理不尽」に翻弄される命として描かれてる。
助けようとしてるのに、人間の都合で売られて、檻に入れられて…
最後には解放されるけど、今度は“世界”に放たれる。
**「ほんまにこれって助かったんか?」**って考えてまうよな。
「ひどい」=感情を揺さぶる異色作やったんや
こういう“もやもや”が積み重なって、
「炎の王国はひどい」って印象を残してもうたんやろな。
せやけど逆に言えば、それだけ感情を揺さぶってくれた作品やったってことや。
シリーズの中でも、めちゃくちゃ異色で意欲作やと思う。
メイジーの存在がシリーズを大きく動かした
忘れたらアカンのが、メイジーの存在やで。
この作品で彼女が本格登場したからこそ、
『新たなる支配者』って展開に繋がったんや。
つまり、『炎の王国』はただの橋渡しやない。
シリーズの大転換点として、後から見るとめっちゃ重要な一作になってるんやわ。
『新たなる支配者』あらすじとネタバレ全解説【結末注意】
『ジュラシックワールド/新たなる支配者』は、前作『炎の王国』で
恐竜たちが世界に放たれてから4年後が舞台や。
もう“パーク”でも“島”でもない。
恐竜と人間が同じ世界で暮らす、まさに新時代の幕開けやねん。
オーウェン・クレア・メイジーの“家族”のかたち
オーウェンとクレアは、事件のあと身を隠すように
山奥でひっそりと暮らしてる。
そこにはあのクローン少女・メイジーも一緒。
3人はまるで“疑似家族”のような関係になってて、
オーウェンの優しさにちょっと泣ける。
そして事件は起きる──ベータとメイジーの誘拐
ここからが本題。
ブルーの子ども「ベータ」と、メイジーが何者かに誘拐されてまう。
「誰や!?」って思ったら、やっぱり黒幕は出てくる。
今回のラスボスは巨大バイオ企業「バイオシン社」。
この会社、恐竜のDNAどころか、
メイジー自身の遺伝子にまで手を出そうとするんや。
メイジーのDNAとバイオローカストの正体
実はメイジーのDNAには、
ただの“クローン”以上の重要な秘密が隠されてた。
それは、世界中の農業を壊滅させる
**巨大イナゴ「バイオローカスト」**を抑制できる鍵やった。
バイオシン社はそれを利用して、
生態系を操り、世界規模の農業支配を狙ってたってわけ。
復活!旧作キャラたちが激アツすぎた
ここでテンション上がった人、正直多いやろ?
なんと、アラン・グラント、エリー・サトラー、イアン・マルコムの
“旧三人組”が再登場するんや。
もうこの時点でシリーズファンは拍手喝采。
新旧キャストが共闘していく流れは、
まさに“ファイナルバトル”って感じで胸アツやった。
ギガノトサウルス vs T-レックス!最終決戦の迫力
ベータとメイジーの救出が進む中、
各地で恐竜たちが暴れまくる。
中でも圧巻なのが、ギガノトサウルス vs T-レックスのラストバトル。
「どっちが真の王か」を直球で描いた構図に、
シリーズのすべてが凝縮されてた気がした。
音楽も演出も、完全に鳥肌モンやったな。
最終的な結末と“かわいそう”な別れ
最終的に、バイオシンの陰謀は潰され、
メイジーも無事に救出される。
ブルーとベータは森に戻っていくけど、
ここでまた感じるんよな、“かわいそう”って気持ち。
人間の勝手で生まれて、戦って、放されて。
それってほんまに“自由”なんか?って問いがずっと残る。
でもこの結末、希望はちゃんと残されてる
でもな、この物語のラストには希望があった。
人間と恐竜はもう切り離せん。
“共存”という選択肢を、私たちは受け入れていくしかない。
これはまさに、『新たなる支配者』という
タイトルにふさわしいテーマやと思うわ。
メイジーが見せた、もう一つの“進化”
そして最後にもうひとつ。
メイジー自身が、自分の“存在理由”に向き合ったこと。
**「自分は何者か」**を、自分の意志で選び取ろうとした。
この精神的な成長が、
この壮大なシリーズをしっかり締めくくる鍵になってたんちゃうかな。
登場キャラ&恐竜の相関図&一覧で世界観を整理!
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』『新たなる支配者』って、登場キャラと恐竜がめっちゃ多いから、整理しとかんと頭こんがらがるやろ?ここでは主要キャストと恐竜たちの関係性を、オレのオタ目線で一気にまとめたる!
■主要キャラクター相関図(ざっくり関係性)
- オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)
元ラプトル調教師。ブルーとの深い絆が全シリーズを貫くカギや。 - クレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)
元パーク運営者→恐竜保護活動家へ。オーウェンとの関係も徐々に“家族感”増してる。 - メイジー・ロックウッド(イザベラ・サーモン)
クローン少女。人間の倫理と科学の境界線を象徴するキャラ。ブルーやベータと心通わせる存在。 - ヘンリー・ウー博士
遺伝子改変の中心人物。毎回なにかしらやらかす科学者やけど、今回はちょっと救済もある。 - アラン・グラント、エリー・サトラー、イアン・マルコム
『ジュラシック・パーク』組。まさかの復活で古参ファン歓喜。新世代との化学反応が最高や。

■登場恐竜一覧(推し恐竜もおるで!)
- ブルー(ヴェロキラプトル)
シリーズの顔とも言える存在。オーウェンとの絆が感動モン。今回は“母”としての姿も。 - ベータ(ブルーの子)
まさかの単為生殖で誕生。ちっこくてめっちゃ可愛い!ぬいぐるみ売ってほしいレベル。 - T-レックス
やっぱり王者。どの作品でもド派手にかましてくれる。最終バトルでも圧巻の存在感。 - ギガノトサウルス
今作の“ラスボス恐竜”。でかい、強い、顔怖い。T-レックスと激突してファン歓喜。 - インドラプトル(炎の王国)
ウー博士が生み出した闇の産物。めっちゃ頭良くて冷酷。夜のロックウッド邸での襲撃シーンはマジでトラウマレベル。 - モササウルス
海の暴君。毎回チョイ役やけどインパクトは最強クラス。海でヤツと出くわしたら泣くで。 - ディロフォサウルス
原点回帰の毒吹き恐竜。『パーク』ファンなら「きたー!」ってなるやつ。
■人間と恐竜の“関係性”もカギやで
このシリーズの面白さは、単なる「恐竜パニック」やなくて、人間と恐竜がどう向き合うかってテーマが深いところや。
オーウェンとブルー、メイジーとベータ、そして人類全体と“自然”との距離感。そこにシリーズのメッセージが詰まってんねんな。
それぞれのキャラが、ただ逃げたり戦ったりするだけやなく、**「生き物としてどう共存すべきか」**を考えてるのが熱いんよ。
吹き替え声優が豪華すぎ!制作秘話と監督のこだわり
『ジュラシック・ワールド』シリーズ、何がええって、吹き替え版がめちゃくちゃ豪華やねん。洋画って吹き替えで観る派と字幕派で分かれるけど、このシリーズは“吹き替えで観てナンボ”ってくらい、キャスティングが神や。
■主役コンビがガチ俳優やん!
まずはやっぱりこの2人!
- オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)=玉木宏
めっちゃ合ってる。イケボやけど自然体で、ちょっとユーモア混じった演技がほんまオーウェンそのまんま。恐竜を手懐けるシーンも、吹き替えやと説得力倍増や。 - クレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)=木村佳乃
正直、最初「えっ木村佳乃?」って思ったけど、回を追うごとにクレアの気の強さと母性が出てきてハマっていった。『新たなる支配者』ではすっかり“強い母”って感じで声の演技もどんどん深化しとったで。 - メイジー・ロックウッド(イザベラ・サーモン)=住田萌乃(子役)
クローンという難しい立場の役やのに、子役の声でめちゃ繊細に演じとったのが印象的。特に感情が爆発するシーン、グッときたわ。
■実は裏側もすごかった…制作秘話いろいろ
『炎の王国』の監督はJ・A・バヨナっていうスペインの映像作家。この人、『インポッシブル』っていう実話系の災害映画も撮ってて、“生き残るリアリティ”を描くのがめちゃ上手い。だから火山噴火のシーンとか、ロックウッド邸の闇市とかの演出が生々しくて、“ただの恐竜映画”ちゃう仕上がりになってたんや。
一方、『新たなる支配者』で再びメガホンを取ったのがコリン・トレヴォロウ。シリーズ1作目(2015)を手がけたオリジナル監督がカムバックってことで、ファンとしてはもう歓喜よな。で、彼のこだわりは「旧パーク組の帰還を、ちゃんと意味あるものにする」ってとこ。
ただの“懐かし枠”やなく、アラン、エリー、マルコムにちゃんと物語のカギを握らせてたのが熱かったわ。
■映像もアニオタ的に語らせてくれ!
バヨナ監督って、照明とか影の使い方がアニメみたいやねん。特に“インドラプトルが子ども部屋に潜むシーン”、あれは完全にホラーアニメの構図。天井の影、雷の光、鳴き声の余韻…あれもう『サイコパス』レベルの演出やろ!
一方、新たなる支配者では、トレヴォロウが“壮大さと皮肉”を効かせてくる。バイオシンの高層研究所が、恐竜たちの“閉じ込められた檻”になってるのとか、もはやメタファーの芸術。
吹き替えで観ても、演出や音響でガンガン心揺さぶられる本作。字幕しか観てへん人にも「一回吹き替えで観てみて!」ってガチで勧めたくなる内容やで。
公開日や視聴方法まとめ【今から観る人へ】
『ジュラシック・ワールド』シリーズって、もう“恐竜パニック映画”の枠を超えて、人間と生命の共存を描く大作シリーズになってるんよ。せやから今から観る人にも、観る順番とか公開時期をしっかり押さえときたいところやな!
■日本での公開日まとめ
- 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
→ 2018年7月13日公開(日本) - 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』
→ 2022年7月29日公開(日本)
前作『炎の王国』のラストで恐竜たちが人間社会に解き放たれてから、4年後に『新たなる支配者』がスタートする設定やから、リアルタイムとリンクしとるのも面白いんよな。
■今から観る方法は?
配信サービスで観られるで!(2025年5月時点)
- Amazonプライムビデオ:レンタル&購入対応
- U-NEXT:ポイントで視聴可(吹き替えも字幕もあり)
- Netflix:期間限定で配信されることもあるから要チェック
あと、DVD&Blu-rayも発売済みやし、映像特典が好きな人はディスク版もおすすめや。メイキングや監督インタビューで制作秘話も観られるで!

【まとめ】恐竜vs人類だけやない、“命の物語”がここにある
正直言って、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は「ひどい」って言われた部分もある。メイジーの判断とか、倫理ぶっ飛び展開とか、モヤモヤするとこは多い。でもそれって、ただの恐竜パニックやなくて、「命ってなんやろ?」って真面目に問いかけてる証やと思うねん。
そんで『新たなる支配者』では、それがきっちり結実する。ブルーとベータ、オーウェンたちの関係、メイジーの葛藤、恐竜と人類の“共存”というラスト…
ただド派手なCGを楽しむだけやのうて、**「考えさせられるSF」**としても完成度高かったわ。
今からシリーズを通して観るなら、ぜひ吹き替え版+感情乗せて観てほしい。
恐竜映画ってナメたらアカン。これは“生命”そのものと向き合う旅やで!
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