──でも、ほんまに終わるんはここからかもしれへん。
◆ 事件編、決着。けど釈然とせんのはなんでやろ?
第6話でようやく犯人が判明して、事件編は一応の決着を迎えた。
犯人はやっぱり大家さん。なんとなく怪しい感じは出てたけど、
まさか盗難車まで用意してたとは…。そこまで用意周到にしといて、「脅すつもりやっただけです」はさすがに苦しいやろ。
動機も、“嫉妬”とか“逆恨み”っていう人間臭いものやったけど、
それだけで命を奪うってなると、ちょっと動機が軽すぎて…。
野菜CMの伏線とか、もっと深いとこまであるんちゃうかって思ってたぶん、
ちょっと肩透かし食らった感も否めへんな。
◆ けど、それ以上に気になるのは「2人のこれから」
事件が片付いた今、ようやく幹太となつめは“夫婦”として向き合えるようになった。
ぶつかり合いながらも、今はお互いを思いやる気持ちがちゃんと見えてきた。
でも…せっかく気持ちが近づいたこのタイミングで、不穏な描写が入る。
そう、壊れかけのトースターや。
これ、もう確定演出ちゃうか?
「ミックスが終わる」=「もう会われへん」ってことやろ。
◆ ミックスが終わると、何が残るんやろ?
このままトースターが壊れて、2人がそれぞれの世界に戻る。
「また会いたいけど、会われへん」っていう切ない別れ。
最終回に、離婚届を出すことで“パラレル夫婦”の終わりを描く。
それも一つの答えかもしれへん。
けどな、それやとあまりに悲しすぎる。
じゃあ、世界線がくっついて、2人が同じ現実を生きられる展開は?
実はトースターが“世界の境目”をゆるめてた装置で、壊れた瞬間、逆に2つの世界が混ざる。
ちょっと雑かもしれへんけど、あのドラマの軽さなら全然アリやと思うねん。
◆ ほんまに見たいのは、「願いが奇跡を起こすラスト」
個人的にいちばん見たいのはこれや。
トースターが壊れてミックス終了。会えなくなって、2人とも一度は絶望する。
でもそこから、幹太は幹太なりに。なつめはなつめなりに。
「もう一度だけ会いたい」って強く願って動く。
10話はフル幹太視点で、11話はフルなつめ視点。
そして最終話、想いが奇跡を呼んで、世界線が再び重なる。
壊れたトースターはもう使われへん。
でも、2人の気持ちが世界を動かした──
そんなラストが来たら、オレ泣くわ。たぶん。
◆ 結局、何が“奇跡”なんかは、まだ誰にも分からん
『パラレル夫婦』ってタイトル、最初は“並行世界”って意味かと思ってたけど、
今は“ズレた夫婦”っていう意味にも思える。
同じ時間に同じ気持ちを抱いてても、世界が違えばすれ違ってしまう。
けど、それでも、同じ未来を望めるんやったら──
きっとまた、奇跡は起こせるんやろな。
幹太となつめ、“夫婦”として何を選ぶのか?
◆ 「元通り」じゃ済まされへん2人の関係
事件が片付いたことで、一見すると2人は“最初に戻った”ように見える。
でも、もう何もかもが違う。
幹太はなつめの知らなかった一面に触れ、
なつめは幹太の真っ直ぐさと“過去の傷”を知った。
最初の頃みたいに、ただ日常を一緒に過ごすだけじゃ足りへん。
**「ほんまの意味で夫婦になる」**ってことが、
このドラマの本当のゴールなんちゃうかと思えてくる。
◆ 問われるのは、“この人と生きる覚悟”
もし世界が一つになったとして。
もしミックスが終わって、もう片方の世界には戻れなくなったとして。
2人は、「この人と一生を共にする」って決断ができるんやろか?
それは、ただ好きとか、感謝してるとか、そんなんやなくて、
「この人といっしょに生きる」って選ぶこと。
その選択って、軽いようで実はいちばん重たい。
- 幹太にとってのなつめって何なんか
- なつめにとっての幹太って何なんか
この“答え合わせ”が、たぶん最終回まで引っ張られる。
◆ ふたりが選ぶ結末は、きっと「別々」でも「一緒」
個人的な予想を言うと、
ラストシーンで2人は“同じ場所にいる”ように見えて、
実は別々の世界で“同じ空を見ている”っていうラストもあり得ると思ってる。
大切なのは、「物理的に一緒か」じゃなくて、
**「同じ未来を信じられるか」**ってことなんちゃうかなって。
離婚届を出すかもしれへん。
でもそれは“終わり”やなくて、“新しい関係”の始まりかもしれへん。
◆ 幸せの形は、きっとひとつちゃうから
『パラレル夫婦』が描こうとしてるのは、
恋愛でも事件解決でもなく、
「ひとりの人間が、もうひとりを想うということ」やと思う。
夫婦って、籍があることでも、毎日一緒におることでもなくて、
選び続けることやってことを、このドラマは教えてくれてるんかもしれへん。
◆ まとめ:これは“別れの物語”やない、“出会い直す物語”や
ミックスが終わる。会われへんようになる。
せやけど、ほんまに“終わる”んやろか?
幹太も、なつめも、
もう一度ちゃんと出会い直して、もう一回、夫婦になっていく。
それこそが“パラレル夫婦”のラストやとしたら──
きっと、悲しいけど、あったかいエンドが待ってるんかもしれん。
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